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10.192017
ボンファム・エマルションに入っている成分の概要その2。セラミド、キトサン
ボンファム・エマルションは、数種類のダメージ補修成分と保湿成分が、贅沢にもバランスよく含まれたトリートメント剤です。
セラミド
セラミドは、角質の細胞と細胞のあいだにあって、細胞を保護している「細胞間脂質」の中に存在する物質で、角質細胞の水分保持と保護に関わっています。セラミドは細胞間脂質の約50パーセントを占めると言われており、セラミドが減少すると皮膚の抵抗力が落ち、炎症を起こしやすくなったり、水分が不足して乾燥肌になりやすくなります。
肌に含まれるセラミドには数種類あり、「セラミド1」のように数字で表され、それぞれのセラミドに特徴があります。
さらにセラミドには、天然のセラミドのほかに、合成によって作られたものもあります。合成品の化学構造は天然のセラミドと似た構造で、効果も差はありません。この他、植物から得られた植物セラミド(フィトセラミド)などもあります。
ボンファムエマルションに含まれるセラミドは、セラミド2とセラミド3、セラミド6Ⅱです。
これらのセラミドの特徴は、
セラミド2…高い水分保持機能で、人の肌に一番多く含まれているセラミド
セラミド3…水分保持機能とシワを軽減する機能
セラミド6Ⅱ…水分保持機能、ターンオーバーの促進、シワを軽減する機能
になります。
髪の毛に与えるセラミドの影響
上記の説明より、セラミドの役割は水分保持と保護とお称えしましたが、これは髪の毛に対しても同じことがいえます。もちろん、髪の毛にも保湿は必要です。
髪の毛の構造は、中心部をメデュラ、中間部をコルテックス、外側をキューティクルと言い3つの層で成り立っています。
髪の毛の中間部であるコルテックスは、3つの層のうち、85%もの部分を占めます。コルテックスの主成分はタンパク質、脂質、水分、メラニン色素です。
コルテックスの太さが髪の毛の太さになります(キューティクルの厚さも考えられます)。また、コルテックスに含まれる水分量では髪の毛の柔らかさが決まります。
ふわっとした柔らかい髪の毛には、コルテックスに十分な水分が含まれちいることが重要です。
細胞間脂質の主成分であるセラミドが十分に満たされていることで、コルテックスの水分量も満たされ、さらに外側のキューティクルも繋ぎとめてくれるため、髪の毛を保護する役割につながります。
また、水分保持機能によって、髪の毛に艶を与えるという重大な役割を担っているため、ハリコシのない、パサつきのある髪の毛では、セラミドが不足しているということが分かってきます。
セラミドは年齢と共にどうしても、減少してしまいます。そのため、お肌同様、髪の毛もしっかりセラミドの補給が健康でキレイな髪に近づける為に必要な成分であるといえます。
キトサン
コレステロール値を下げ、脂肪の吸収を抑えたり、便秘改善などの効果があるため、健康維持やダイエットサプリなどにも使われているキトサンですが、実はヘアケアとしても重要な役割を果たす成分になります。
キトサンとはエビやカニなどの甲殻類から塩酸を用いてキチンを抽出し、更にキチンを水酸化ナトリウムで加熱処理(脱アセチル化)して取り出された食物繊維になります。
ヘアケアとして使われるキトサンは、主にカニの甲羅からとれるキトサンを水に溶けやすくした合成ポリマーのことを言います。
保湿・被膜作用があり、肌や髪の毛を保護したり、保湿をしてくれます。特に髪の毛に対して疑似キューティクルとなり、紫外線やドライヤーの熱などの外部からの刺激からも守ってくれるため、枝毛や切れ毛を防ぎ、静電気も抑えてくれます。
また、キトサンは人工皮膚や手術ようの縫合糸など、医療現場でも使われているほどとても安全性の高いものです。
キトサンは非常に優れた素材であると共に、シャンプーやトリートメントに配合するには特別な加工が必要であるため、キトサンの入った、シャンプーやトリートメントはとても高価なモノになります。
そのため、キトサンの入ったシャンプーやトリートメントは、あまり見かけないのではないでしょうか。
加水分解コラーゲン
加水分解コラーゲンとは、コラーゲンの浸透力を、より強化するために、コラーゲンに加水して分解したものです。
天然アミノ酸を主成分とするコラーゲンタンパク質由来の成分です。
肌や頭皮、毛髪を優しく保護し、外部からの刺激から守る効果があります。
髪に与える加水分解コラーゲンの効果
加水分解コラーゲンには、特に毛髪に与える効果が大きく、ヘアケア製品にも含まれます。毛髪のダメージ部分に働きかけ、修復し保護する働きがあると言われています。
コラーゲンによる保護効果は、髪のダメージを抑えるだけでなく、頭皮のコンディショニングにも効果を発揮します。
水溶性コラーゲンとの違い
高分子(分子が大きい)である水溶性コラーゲンは浸透性が欠点となり、コラーゲンの十分な効果が発揮できない可能性がある分、加水分解コラーゲンは低分子化されたことによって、吸収性や浸透性が高くなっています。
より角質層に対して深く浸透できるようになったコラーゲンが加水分解コラーゲンであるといえます。